マンスリーマンションを利用するような期間で読む本の数はせいぜいたかが知れているからでしょうか。でも、資料としての本をたくさん必要とする人もいます。そのような人のために本棚のあるマンスリーマンションがあってもいいのではないでしょうか。しかし考えてみれば、そのような人はすでに自分の本棚を持っているはずで、それとともに引っ越してくればいいわけです。
マンスリーマンションが自然災害でちょっと壊れたくらいなら、それは管理会社に修理してもらえます。しかし、大規模な災害、例えば洪水、地震などによって部屋が使えなくなった場合はどうなのでしょう。家賃は前払いで払っているので、まだそこに住み続ける権利があるはずです。
マンスリーマンションがどんな設備なのか分かって来たところで、次はどうやったら借りられるかという疑問に対して挑みましょう。これは誰でも借りられるものなのでしょうか。まず未成年は親権者が代わりに申し込めば大丈夫です。一般の賃貸では「ペット、水商売、外国人不可」となっているところがよくありますが、マンスリーマンションの場合、そこら辺はどうなのでしょう。
「マンスリーマンションなんて高いでしょ。」 I美が話を聞いて言った第一声はそうでした。「そんなこと考えないで一緒に東京に行きましょうよ。私一度行ってみたかったの。一緒にクラブで騒ぎましょうよ。」「お前と2人だけだったらそういう選択も考えたけどさ、俺たちに子どもがいるのを忘れてはいけないよ。」 娘のY恵は、いったい何を話しているの、という目で見ながら、夫婦の会話を聞いています。「Y恵も連れて遊びに行けばいいじゃない。小学2年生でクラブデビューってのもいいと思わない。」「思わない!」 その後しばらく話した結果、子どものためにはS氏が単身赴任した方がいいというのを、I美は理解しました。しかしどんな物件を借りるかについてはまだ納得していません。
マンスリーマンションにするべきかどうかという話はその後しばらく続きました。往復の回数を抑えてウィークリーマンションを活用してはどうかなど、いろいろな可能性が出ましたが、O子が16万円で済むマンスリーマンションを見つけたとき、その話はすぐ終わりました。めでたくマンスリーマンションを借りることになったのです。